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ぎっくり背中

【はじめに】

ぎっくり腰はよく知られていますが、ぎっくり背中というのもあります。

ぎっくり腰も、ぎっくり背中も医学的な名称ではありませんが、世間一般的にはこの方が分かりやすいので、ここでは「ぎっくり背中」として説明します。

【ぎっくり背中の原因】

ぎっくり背中はぎっくり腰と同様に何かのきっかけで突然背中が痛くなる症状です。重いものを持ったり、急な動きをした場合に生じることもありますが、寒暖差などによっても発生するため、患者さんから「特別何も悪いことはしていないのですが・・・」と言われることがあります。

【ぎっくり背中の症状】

軽い場合は、「背中が張っている感じ」、「寝違いになったような感じ」、「突っ張るような感じ」といったように痛みや違和感があるものの何とか日常生活を送れる状態ですが、重症の場合、「鋭い痛みのため動くのが辛い」、「背中全体が痛くて動けない」、「息をするのも辛い」といった状態になります。

【ぎっくり背中を引き起こす筋肉】

症状を引き起こす筋肉は、背骨の際にある脊柱起立筋という筋肉です。脊柱起立筋は1つの筋肉ではなく、下の図のように「棘筋(きょくきん)」、「最長筋(さいちょうきん)」、「腸肋筋(ちょうろくきん)」という3つの筋肉を合わせて「脊柱起立筋」と呼んでいます。脊柱起立筋のどこかに炎症や痙攣が起きるために発生すると考えられます。

 

【ぎっくり背中の治療】

痛む場所がはっきりしていることが多いため、治療ポイントも明確です。そのため多くの場合、鍼または鍼+超音波治療を1回行うと大幅に改善します。重症の場合でも適切な間隔で2~3回治療すると症状はかなり取れることが多いです。