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打撲・捻挫・肉離れ

【はじめに】

打撲、捻挫、肉離れは鍼や超音波治療の適応症ですが、初めに鍼灸院で診てもらおうと思う人はあまりいないと思います。当院でも他の症状で通院されている患者さんが、たまたま負傷してしまった場合に施術をお願いされることがほとんどです。

 

これらの症状は時間と共に改善していきますが、損傷の程度が大きいと筋肉内に骨と同じ組織が生じ、硬くなってしまう場合があります。また、痛みはそれほど無くても内出血した状態が長引くと見た目が気になりますので、早めに処置をした方が良いでしょう。鍼や超音波治療はこれらの早期回復に威力を発揮します。負傷して間もない足の捻挫などでは施術直後から内出血の改善が見られることがあり、予想外の効果に患者さんが驚くことがあります(全てのケースで即座に変化がある訳ではありません)。

【症例】

下の写真は太ももの打撲ですが、側面から裏側にかけて広範囲に内出血を起こしています。肉離れの場合も同じような感じで内出血になることがあります。この状態で鍼と超音波照射を1回行い、7日後に撮影したのが2枚目の写真です。7日で内出血が大分引いているのがお分かりいただけるかと思います。

 

ただ、施術直後から数日は一時的に内出血が広がることが多いです。今回のケースでも7日後にかなり改善はしているものの、膝下あたりに当初は無かった内出血が横1文字にうっすら見えます。このように内出血が広がったり、何も無かった部分に内出血が出現することもありますが、時間と共に全体的には徐々に色が薄くなったり範囲が狭くっていきます。このように鍼や超音波治療は、怪我そのものの回復だけではなく、見た目の内出血の早期回復にも効果が期待できます。

   施術前

 施術後7日経過