坐骨神経痛
【概要】 | 坐骨神経痛は疾患名ではなく、熱があるとか頭痛がするなどと同じように症状を表す名前です。そのため坐骨神経痛を起こす原因となる疾患が存在し、その原因によって鍼が効くか効かないか分かれます。鍼で効果を期待できるのは筋肉に問題がある場合となります。 |
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【鍼の適応原因と不適応原因】 | ○鍼の適応原因 |
【症状】 | 坐骨神経は腰の付近からお尻を通り、膝裏上方で枝分かれしてふくらはぎ後面〜足底、ふくらはぎ外側から爪先まで続く長い神経です。お尻から下肢全体に症状が現れる場合もあれば部分的な場合もあります。 |
【坐骨神経痛の鍼治療の傾向】 | 当院においては40代〜50代くらいまでは数回の治療で症状が改善するパターンが少なくありません。しかし、60代以降になると鍼の適応パターンであっても施術回数が多くなる傾向があります。理由は、回復力の衰えや筋肉の萎縮・硬化などが進んでいる場合があること、坐骨神経痛の原因が脊柱管狭窄症や骨粗しょう症など鍼では改善が難しい原因によって引き起こされる割合が多くなること、年齢とともに複数の疾患を抱えることが多くなり、痛みや痺れの原因が1つではなくなる事なども理由として考えられます。また、治療を行っても次のような方はなかなか改善しません。
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